まず、身近に起こり得る火災について知る|岩手・愛媛などでの山火事を見て 身の回りを見直す機会に
最近、世間を賑わしている世間を賑わしているトピックスとして“山火事の発生”を思い出す方も多いかと思います。今年の“山火事”については特に岩手県と愛媛県では甚大な被害が発生し連日メディアに取り上げられておりました。
そもそも、山火事が起きる要因は大きく以下の2つに分類されますが、
①自然要因(落雷・気温上昇による自然発火)
②人為的要因(たばこのポイ捨て・キャンプの焚火・放火などの犯罪)
今年の冬についてで言うと①が関係していたようで、”例年に比べて多い晴天” “継続的な乾燥”。さらには降水量の減少・気温の上昇・強風など…山火事が発生しやすい環境になっていたともいわれています。

なので本日の物流ブログでは”火災”の話題に焦点を当て、身近で最も発生する可能性があると言われている【トラッキング現象】について、調べたことを皆さんと共有したいと思います!身の回りで起こり得る火災のリスクについて見直す機会になれば幸いです。
トラッキング現象とは?発火までの流れ
トラッキング現象とはコンセントと電源プラグがホコリや湿気の原因により火災を引き起こす現象。発火までは以下の流れになるようです。
①電源プラグとコンセントの間が緩み隙間ができる。 |
②すき間に埃が溜まる。 |
③埃は空気中の湿気で電気を通しやすい状態に変化。 |
④電源プラグの電極が蓄積した埃に触れて放電が起こり発熱。 |
⑤これが繰り返されると埃は炭化し完全な導電帯となり、突然電極間がショート(短絡)し発火。 |
トラッキング現象とは?火災発生の原因と防止するための対策方法 | 株式会社マツシマメジャテック/Matsushima Measure Teach より引用
発生しやすい時期や箇所
発生しやすい時期:6月~7月
時期は、冒頭でお伝えした山火事の自然要因と重なる部分があります。湿気の多い梅雨時期(6月~7月)には結露が原因でトラッキング現象が発生しやすいです
※ 特に窓際と壁際では外気温との差で結露が発生しやすく、結露の水滴が電源プラグに流れ込まないよう注意が必要です。(ショートの原因になってしまうため)
発生しやすい箇所:タコ足配線になっている箇所などに注意
①設置資材の裏側
②電気機器が密集している場所・タコ足回線となっている場所
①資材の裏側や、あまり目につかない場所のコンセントや電源プラグは狭い空間などに“コンセントを差しっぱなし”にしているケースが多く、その結果ホコリが溜まったまま放置されている可能性が高いです。
②純粋に電気機器が多い場所や、レイアウトや便利さのためにタコ足配線を多用している場所では、コンセントの数だけ電源プラグとの接点が増え、トラッキング現象発生の確率が上がります。

物流倉庫内でも、現場内で機械が密集する箇所、というのは発生しがちです。(現場HT充電器・事務所・値札発行機等々)
まとめ|トラッキング現象を防止するために
普段何気なく使用しているコンセントですが、条件が一致すれば“いつでも”火災は発生します。トラッキング現象を防ぐためには以下のような対策ができます。
対策 |
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普段見える・隠れている問わず、プラグやコンセントの定期的な掃除を行う (※ 差し込んだまま掃除をすると感電するリスクがあるので必ず電源プラグは抜く) |
電源プラグにトラッキング防止カバーを使用する |
使用していないコンセントにはコンセントカバーを付ける |
電源プラグが過度に発熱していないか定期的にチェックする |
日々意識を持ち“注意する事”が非常に重要です。様々な対策グッズも出ており、それを活用することによりリスクを軽減する事ができます。
この機会に身近な場所の見直しを行い、火事が起こらない対策を行いましょう。