入荷作業の生産性分析について
皆さん、こんにちは!
倉庫管理者の気になるものの一つには『従業員の労働生産性』が挙げられると思います。
今回は倉庫内の入荷作業に重点を置き、入荷作業の生産性分析について
水岩ファッションサービス北柏営業所での分析ポイント・分析方法をご紹介いたします。
入荷生産性の構成要素について
生産性を計測する場合、その作業の構成要素(作業工程)の区分けが重要になることは皆さんご存知だと思います。
倉庫運用によっても異なりますが、弊社北柏営業所では大きく分けて以下の項目が入荷作業に該当します。
①荷受け/デバンニング業務(車両誘導~接車~荷下ろし~SKU仕分け~パレタイズ)
②入荷検品業務
③棚入れ業務
④搬送業務
その中でも上記の『②入荷検品業務』は計測の際には作業工程をさらに細かく区分けします。
・カートン単位検品(SCMラベルを利用したカートンスキャン検品)
・単品単位検品 (商品のJANを利用した1点ずつスキャン検品)
・RFIDゲート検品 (RFIDを利用したRFIDスキャン検品)
最終的に下記の6つの工程を入荷作業生産性の構成要素とし、改善ポイントがどこにあるのかを模索しています。
①荷受け/デバンニング業務(車両誘導~接車~荷下ろし~SKU仕分け~パレタイズ)
- 入荷検品業務
②カートン単位検品(SCMラベルを利用したカートンスキャン検品)
③単品単位検品 (商品のJANを利用した1点ずつスキャン検品)
④RFIDゲート検品 (RFIDを利用したRFIDスキャン検品)
⑤棚入れ業務
⑥搬送業務
皆さんの倉庫ではどんな構成要素で生産性を計測していますか??
作業数と作業時間について
生産性を計測する際、構成要素と作業数・作業時間はリンクしている必要があります。
作業数の取得方法は、
概ねアナログで集計するか、WMSから実績データをダウンロードするか、などありますが、
弊社では後者の方法で作業数を取得しています。
また、取得した作業数は検品方法に応じて単位を変更する必要があります。
カートン単位での作業の場合は単位はカートン数、点数単位での作業の場合は点数を採用しています。
作業特性に応じた単位での分析でないと算出された数値と実作業に乖離が出ます。
例)カートン単位での検品作業なのに、点数単位と同様に生産性を算出すると
箱の中身の入り数に応じて結果が大きく異なってしまう
そして、作業時間については先述した『構成要素(作業工程)の区分け』に応じた時間取得が必要です。
システム側(WMS)で記録されている時間データをダウンロードするのに比べて、時間の取得はアナログ集計ですと大変ですよね。。。
近年では時間を取得する為のツールもあるため、コストはかかりますがそういったものを取り入れることも検討の余地があります。
まとめ
作業数の単位は【カートン単位や点数単位】といった作業特性に応じたもの、
作業時間は【作業の構成要素(作業工程)の区分け】に応じたもので算出することで実務に沿った数値算出が可能となります。
今後の物流業界はマテハン導入が進み、人間が立ち入る部分が少なくなっていくと思いますので
マテハン導入を意識した構成要素で計測することでBefore・Afterの比較や費用対効果の計測にもつながります。
特に入荷はデバン作業や仕分けなど、人間の手作業の部分が多いので、より先を見据えての生産性計測が重要になってくると思います。
以上、『入荷作業の生産性分析について』でした!