もやし・鉄砲・オリコンなど!?物流現場で登場する『変わった呼び方』に注目しました!
物流現場で行われている作業や使用されている備品には変わった呼び方をされているものがあります!
それらの呼び方は物流業界で共通しているものや、会社・倉庫レベルでオリジナルなものもあったり、、と、例を出してみると、
『もやしで下札が付けられたプロパー商品をオリコンからピッキングして、百貨店値札を鉄砲で付けた後、パッキンで出荷した。』
という文章。馴染みのない人にとっては頭に『???』が浮かぶと思いますが、今回の記事を読むと最後には意味が分かるようになります!ぜひ読んでいってくださいね。
- ①もやし(えのきなど他の名前で呼ばれることも・・・)
- ②下札
- ③プロパー商品
- ④キャリー商品
- ⑤パッキン
- ⑥オリコン(音楽とは関係ない)、ロケーション
- ⑦鉄砲 (形が似ていることから)
- ⑧ピッキング
- ⑨SKU
- ⑩板台車、かごラック、ハンガーラック
①もやし・えのき・ロックスなど(すべて同じ)
例文でも一番最初に出てきた「もやし」。写真を見れば見たことあると思う人も居るかもしれません!形や素材も様々で商品に値札を付けるときに使います。

②下げ札
価格・品名・製造者(メーカー)・原産国・混率といった基本情報が載っている札で、全ての商品についています。

似たようなもので百貨店値札がありますが、これは各百貨店や大型店舗独自のアイテム・部門情報が入ったもので、各店舗ごとに内容が違います。(主に百貨店の名前やロゴが入っています)
③プロパー商品
店舗で通常価格で販売されている商品を、「プロパー商品」と呼びます。簡単に言えば、値引きされる前の金額。バーゲンセールなどの値引き商品の反意語として使われることもあります
④キャリー商品
予定していた販売期間や旬(シーズン)が過ぎたものの、引き続き販売する商品を「キャリー商品」と呼びます。
「シーズン」は大きく春夏・秋冬に分けられ、皆さんもご存じのようにそれぞれのシーズンに合わせて新作商品が発表されたり、シーズンの終わりにはセールが開催されたりします。
その中で、時期の流行りに左右されにくいTシャツなどは翌年も販売できるので、売れ残った商品を処分せずキャリー品とされることが多くなります。
⑤パッキン
製品や商品を輸送する際に使用する包装資材のことを指します。弊社では段ボールケースのことをパッキンと呼んでいます。

⑥オリコン、ロケーション
オリコン:折りたたみコンテナのこと。その略語で折りコン(=オリコン)と呼ばれています。
ロケーション:倉庫内の商品や材料を保管する場所。写真はオリコンロケーションなどと表現されます。(例:○○の商品はあのオリコンロケにあります)

⑦鉄砲
値段や注意札をひとまとめに止める際に使うもので、実際の名称はタグガンといいます。靴下のようなセット物をまとめるのによく使われています!

⑧ピッキング(作業)
商品を決められたロケーションから取ってくる作業のこと。近年ではロボットを使ったピッキングなどの運用もあります。
⑨SKU
在庫保管単位(Stock Keeping Unit)の略称で、簡単に言うと同じアパレル商品の中でもそれをカラーとサイズまで指定したり、と商品を一意に絞り込んだ状態のことを指しています。
ピッキングする中で商品がSKU単位で絞り込めていないと、お客様の注文と異なる商品を送ってしまうことになります。
⑩板台車、かごラック、ハンガーラック
板台車:荷物の大きさに合わせて連結して持ち運ぶことができます。


かごラック:たたみ商品とハンガー商品を一度に運べます。店舗に送る際、箱に詰めるギリギリまでシワが出ないように保管することができます。

ハンガーラック:ハンガー専用ラック。荷物が1本に乗らない場合はこのような看板を付けてわかるようにしています。

まとめ
最初に挙げた
『もやしで下札が付けられたプロパー商品をオリコンからピッキングして、百貨店値札を鉄砲で付けた後、パッキンで出荷した。』
これは
『品番や原産国が書かれたタグの付いた通常価格商品を(保管場所である)折り畳みコンテナから抜き取って百貨店値札をタグガンで付けて出荷した』ということになります。
今回取り上げたような不思議な呼称などをきっかけに皆さんが物流に興味を持ってくれればうれしく思っています!
最後までお読みいただきありがとうございました!次回の物流ブログもお楽しみに!



