【30年前】と現在の物流業務の比較!物流業務の進化について考えてみます
皆さんもテレビやネットなどのメディアで万博のニュースを目にしたと思います。今年は大阪・関西万博が開催されました!
万博に行った人は海外の文化やテクノロジーの進化を体感できたのではないでしょうか?
振り返れば、前回の万博後、エレベーター・動く歩道・ワイヤレステレホン(携帯電話の元)・AEDなどが実用化しており、進化を感じます。
そこで今回は物流業務に視点を移し、30年前から現在までの範囲で物流業務の進化を紹介したいと思います!
1995年
入荷業務
荷受時、荷受台帳に運送会社・問い合わせ番号・メーカー名・個口数を記入します。
検品は二人一組で行っていました。
①商品に付いている下げ札の品番・サイズ・カラー・上代を読み上げる人
②伝票にチェックをする人
計上は伝票を見ながら入力画面に手打ちで入力(ダブルエントリー)し、荷受台帳で消込を行う。チェックリストで入力内容をチェックします。
出荷業務
ピッキングはリスト用紙と鉛筆を持ち、リストに記載のロケーション(棚番)・品番・サイズ・カラー・枚数を確認し、商品を抜き取ったらリストにチェック。ピッキングが終わったら、内容が合っているか二人一組で読み合わせをします。
値付が必要なケースは二人一組で、商品のアイテムや値段を確認しながら値札を仕分け、取り付けを行い、値付が終わればリストにサインし梱包します。
2003年以降 ハンディーターミナル導入
入荷業務
荷受時、ハンディーで送り状のバーコードをスキャンし、必要な情報を入力するようになりますが、しばらくは荷受台帳も記入していました。
入荷検品もハンディーでの入力になり、一人1ケースずつの入力が可能になりました。入荷計上は伝票を入荷検品したデータとマッチングするため、シングルエントリーになります。
出荷業務
下げ札にJANコードが印字されるようになってからはピッキングシールや棚番にバーコードが付き、ハンディーでのピッキングが可能になりました。
内容検品も、梱包完了もピッキングシールをエントリーし、一人での作業に変わりました。
2025年までには
入荷業務
徐々に無駄な作業は省き、効率化が考えられた時代に変わり、荷受台帳の記入はいつからか廃止されました。
入荷計上もハンディーでエントリーしたデータを元に、事務所では送り状で入力されている店舗名の確認後、検品リスト単位での入力になりました。
現在ではRFIDが導入され、ケースを置くだけで検品が完了しています。
出荷業務
2021年のコロナ渦以降、インクや紙などの物価高騰で今までのカラーの複写伝票からA4用紙の伝票に切り替わっていきます。
伝票も在中袋に入れず、パッキンにそのまま同梱するように変化します。
補足として、値札発行もスタンプで値段を押していたところから、パソコンに手打ちする時代、更には自動発行へと進化していきます。
まとめ
30年前は手間も暇もかけて行ってきた業務にシステムが入り、以下のような恩恵を受けられるようになりました!
①スムーズに作業ができるようになった
②作業あたりの人数を減らせるようになった
③紙ベースだったものがCSVデータになった(必要な情報が取り出しやすくなった)
1995年流行の音楽やドラマは今でも再放送や配信サービスで気軽に見れますが、PHSやポケベルは30年前に発売という事実には時代の流れを感じます。
大きく変わったきっかけと言えば、やはり震災。当時は倒壊したり家族を失った人が周りにもいて、今後どうやって生きていけばと不安に襲われた人も多くいました。
今では神戸の街も復興が進み、今も更なる都市開発が進められています。
人の想像によって生まれたものも、時代によって衰退したり、そこから更に良いものが生まれたり、30年の間でもさまざまな変化があることがわかりました。
今後、物流業務もまた新たなシステムや機械において進化することに期待して・・・・。



