RFIDを活用した倉庫内作業(入荷検品)
本記事では「RFID(読み:アールエフアイディー)」(Radio Frequency Identification)を活用した
倉庫内作業(入荷)について紹介したいと思います。
RFIDとは
PFIDとは、電波を用いて専用タグのデータを非接触で読み書きする技術です。
この専用タグはRFIDタグ・ICタグ・RFタグなどと呼ばれています。
身近なものでは、 交通系ICカードや電子マネー、洋服のタグなどに利用されています。
倉庫内作業にて、バーコードや二次元コードなどを用いた商品の在庫管理では、
1つ1つのコードをスキャン機械で読み取る必要がありました。
RFIDを導入する事によって、電波が届く範囲では複数の専用タグの読み取りが可能となっています。
RFIDを使用するメリット
1)非接触で読み書きができる
スキャナにタグを近づけなくても読み取りが可能なので、
離れた場所や高い場所にある商品でもデータの読み取りが可能です。
2)箱の外からでも読み取りができる
電波が届く範囲であれば、商品が段ボールの中に入っていても読み取ることができます。
3)複数のタグを1度に読み取ることができる
複数のタグを一度に読み込むことが可能です。
タグ1つ1つに識別ナンバーが付いているので、同じタグを重複して読み込むことなく
一度に正しい数量のカウントが可能となります。
倉庫内で行っている入荷検品作業
◇RFID導入前の入荷検品作業
RFID導入前の入荷検品作業は下記の通りでした。
①商品を全て箱から出し、1点1点商品を持ち、商品に付いているバーコードを読み取る
②検品が終わった商品をオリコンや箱へ入れる
入荷数が数点でも何千点でも同様の作業が発生し、
1つの伝票で総枚数が何千点もある場合は
入荷検品作業を終えるまでに2~3時間かかる場合もあります。
人の手で検品していることもあり、検品間違いなどヒューマンエラーも発生します。
また、検品に時間がかかるため1日の入荷検品可能枚数にも上限があり、
人員をたくさん確保する必要もありました。
しかし、RFIDを導入する事によって1度に複数の商品の読み取りができるため
作業時間が削減できます。
機器が正確な数量を読み込むため、検品間違いなども起こりません。
作業時間が削減できるので、1日の入荷検品可能数の上限も上がり、
人員をたくさん確保する必要性もなくなりました。
◇RFIDを活用した入荷検品作業
RFIDにて入荷検品作業を行う場合は下記の通りです。
①商品の箱ごと、読み取り機器に通す
②検品が終わった箱を保管する
※読み取り機器と連動したパソコンのRFIDアプリにて、検品結果を送る
筆者のひとこと
筆者はRFID導入前の入荷検品の作業を行ったことがあり、RFID入荷検品についてはお客様の倉庫で
実際の作業を見学させていただいた経験があります。
RFID導入前の入荷検品では作業に慣れていないこともあり、どこまで検品したのか分からなくなり
最初から検品をし直すとういともしばしばありました・・・。
間違えないように慎重になると作業時間が増えてしまいますし、なかなか集中力が必要な作業でした。
お客様の倉庫でRFID入荷検品作業を見学した際は、
検品完了するまでの時間の早さと複数の商品を一度に読み込む正確性に驚きました。