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2024/7/30

データインターフェース|データ連携について

物流システムは、お客様のいろいろな情報や指示をいただいて動いています。

では、その情報=データはどうやってお客様からもらっているのでしょうか?

お客様との日々のデータ連携はどうするの?

最初の疑問に戻ります。「お客様からのデータはどうやってもらうのか?」

現代では、ネットワークを介してデータを連携しています。

昭和の時代には、フロッピーディスクの送り合いをしたりFAXを使ったりと、今では考えられないくらいアナログな世界でした。

「ネットワークを介したデータ連携」にもいろいろな種類がありますが、

その多くに共通して、タイムラグも少なく安全にやり取りを出来るのが良い点です。

データ連携にはどんな種類があるの?

では、データ連携にはどんなものがあるでしょう?

データ連携に関する決まり事を「プロトコル(規約)」と言います。 ここでは、一般的によく使われているプロトコルをご紹介します。

プロトコル名内容
FTP
(File Transfer Protocol)
1980年台に制定された通信規約で、最もよく使われています。
簡単な通信である反面、確実な通信は約束されていません。
殆どのOSに標準実装されています。
セキュリティに難があり、それを強化した派生型でFTPS、SFTPもあります。
HULFT純国産の通信ソフト。様々な機能で確実に通信が出来ます。
受信前後で特定の処理を実行できたり、成功・失敗時に処理を分けられたりと痒い所に手が届くミドルウェアです。
ただし、痒い所に手が届く分コストがかかります。
HTTP
(Hyper Text Transfer Protocol)
元はインターネットブラウジングのための通信規約HTTP(HTML形式のデータを通信するためのもの)が、用途が拡張されてAPI(Application Programming Interface)通信などにも使われています。
特定の要求に対してその応答を返答し、通信を行っています。

どのデータ連携をつかう?

データ連携には様々なプロトコルがあることがわかりましたが、それぞれに下記のような得手不得手があります。

プロトコル名通信容量(速度)利便性リアルタイム性
FTP×
HULFT
HTTP(API)

◇FTP

FTPは必要最低限の通信で良ければ使えますが、送信と受信が連動して動かないのでリアルタイム性を求められるインターフェースには使えません。

◇HTTP(API)

HTTP(API)は要求を出せばすぐに返答が返ってくるため、リアルタイム性を求められるインターフェースで効果を発揮します。

ただし、HTML形式で通信する都合上、単位あたりの通信容量が大きく、リアルタイム性を求める場合には充分な通信速度が必要となります。

◇HULFT

HULFTは上記二つの中間的な位置づけになりますが、再送信機能や他ソフトとの連動が簡単に行えるといった利点もあり、コストに見合ったインターフェースを行うことが出来ます。

現在の物流の利便性について

ここまでで見てきたようなデータ連携を輸配送システムや倉庫システム(WMS)間等で行って物流システムが動いています。

当然のように行われている 【翌日配送】や【当日配送】は倉庫システム(WMS)の進化による作業の効率化・インターフェースを使いこなす事によって成り立っています。

便利な生活の裏では、考えこまれたシステムが動いていることを感じていただけると幸いです。

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