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2025/6/3

海外調達アソート商品のメリット・デメリット、センターでの業務内容を紹介

皆さんもお菓子などの「アソートパック」で聞いたことがあるかもしれません。「アソート」という商品の販売形態。

我々が主に取り扱っているアパレル商材でも「アソート」商品があり、異なるサイズ・カラーの商品(衣料やアクセサリー)を一つのセットにして、ケース梱包し各店舗へ出荷(販売)する事があります。

今回はそんなアソート商品を少し掘り下げて、”海外調達のアソート商品”について

物流の中でどんな業務が行われるか?や海外調達のアソート商品のメリット/デメリットなどをお伝えできればと思います!

目次

  1. 海外(生産国)での業務内容
  2. 海外調達のアソート商品を取り扱うクライアント側メリット/デメリット
  3. まとめ|フロー・メイカーズとしての対応

海外(生産国)での業務内容

海外調達の商品は、生産国側の物流センターにおいて、 ① 店舗販売用の商品 と ② それ以外の商品 に分けて、それぞれ異なる業務が行われます。 最終的には、これらの商品のすべてが同じコンテナに積み込まれます。

①店舗販売分

業務内容
アソート作業(仕分け・組み合わせ・梱包など)を行う

②店舗販売分以外

業務内容
SKU単位(最小管理単位)でケース梱包を行う

各店舗で販配(販売・配送)する商品は、アソート作業(仕分け・組み合わせ・梱包など)を行います。一方、店舗販売分以外の商品はSKU単位(最小管理単位)でケース梱包し、ソリッド分として扱います。これらはアソート済みのケースと同じコンテナに積み込まれます。

ソリッド分は国内でのEC販売分及び各店舗へのフォロー分になります

海外調達のアソート商品を取り扱うクライアント側メリット/デメリット

では、海外調達のアソート商品を取り扱うとどんなメリット/デメリットがあるのでしょうか。

クライアント側メリット

①物流作業コストの削減(作業の軽減)

国内の物流センターでは、新規商材の店舗配分に伴う入荷業務(入荷検品・入荷計上・棚入れ)から、出荷業務(ピッキング・梱包)までの物量が削減されます。その結果、国内の物流センターで発生する入出荷作業のコストが削減されます。

新規商材の場合、取り扱う商品の数量が既存の物と比べて多いため、国内物流センターでの工程削減は大きなコスト削減効果を得られます。

②物流作業コストの削減(使用坪の縮小)

年間を通じて新規商材の全量を受け入れるための保管・作業スペースが必要でした。しかし、荷受け場・入荷検品場と商品保管場はソリッド分のみとなるため、使用する面積が縮小されます。これにより、賃貸の場合は家賃の削減につながります。

物流センターが自社物件である場合、他社クライアントの誘致などを通じて、施設の有効活用が可能になります。

③2024年問題に対する対応及び輸送費の削減

物流センターを経由せずに店舗へ直接配送することで、輸送距離が短縮され、その結果、輸送コストの削減につながります。

海外からの輸入時に、西日本向けの商品は大阪港、東日本向けの商品は東京港を経由することで、一拠点から全国へ配送する場合と比べて輸送距離が短縮され、その結果、輸送コストの削減につながります。

クライアント側デメリット

①デザイン/カラー/価格等発注の早期決定

最先端の動向を重視するクライアント(BR)は、世間の情勢や天候などの情報を考慮し、可能な限り決定を遅らせたいと考えます。しかし、海外アソートの場合、国内アソートに比べて発注決定のタイミングが早まり、約1ヶ月ほど前倒しになります。

まとめ|フロー・メイカーズとしての対応

今回は、アパレル商材の「アソート」商品の中でも、海外調達のアソート商品に関する業務内容や、そのメリット・デメリットについてお伝えしました。

クライアント様の中には、10年以上前から海外アソート対応を行っている企業もあり、コロナウイルスの5類移行後、新たに導入や検討を進める企業が増えています。

弊社では、この流れに乗り遅れることなく、中国・江蘇省蘇州市の物流園区内に新たなWMS「SMARTS-Evo」を導入し、海外アソート対応を進めています。今年秋頃には業務エリアの拡大も予定しております。

また、今後も引き続き海外アソート対応のエリア拡大を進めてまいります。ご興味をお持ちの企業様がいらっしゃいましたら、当社ホームページの「お問い合わせ・ご相談フォーム」より、お気軽にご連絡ください。

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